日本マイクロシステムズ株式会社様:自己流でのClaudeCode活用から、ルール化されたAI環境構築へ

株式会社アノテテによる「ClaudeCode導入支援」をご活用いただいている日本マイクロシステムズ株式会社 代表取締役社長・橋爪様に、導入の経緯とその効果についてお話を伺いました。 ご依頼をいただく以前からChatGPTやGammaなどのAIツールを積極的に使いこなされていた橋爪様。導入から約4ヶ月というタイミングで、どのような効果や変化があったのか、率直にお話しいただきました。

企業情報

社名 :日本マイクロシステムズ株式会社
所在地 :大阪市中央区北浜
設立 :1990年8月
事業内容:通信・制御・画像分析を中心とした技術力を基にした受託開発・製品開発(制御・組み込みシステム開発、IoTソリューション、顔認証システム等)

日本マイクロシステムズ株式会社様は、機器に組み込まれる「制御系」ソフトウェアの開発を主軸とされている企業です。橋爪様は現在代表取締役社長として、事業部門の運営を部下に委ねつつ、社外での情報収集や採用・人事といった経営企画の領域に軸足を移されています。 こうした社内での役割にとどまらず、関西電子情報産業協同組合(KEIS)では副理事長を、ビジネスアライアンスコンソーシアム(BAC)では大阪副会長を務められるなど、社外の団体でも多方面で活躍されていらっしゃいます。

▶ 公式サイト:https://www.jams.co.jp/


【 導入背景と成果まとめ 】

▶ 導入前の状況
・ChatGPT、Plaud、Gammaと複数のAIツールをすでに使いこなしていた
・Claudeを導入したが、自力での運用はうまくいかなかった
・スターターキットを導入していた知人の実績を見て、導入を決意

▶ 導入後の成果・効果
・自動生成されるワークスペースが主な参照先に
・引き継ぎ業務や、勤怠表のWebシステム化など活用範囲が拡大
・複数のエージェントを同時に稼働させ、手放せない存在に

株式会社アノテテのClaude Code導入支援とは

株式会社アノテテが提供する、非エンジニアを対象にした「Claude Code導入支援」では、2時間×2日間(Day1・Day2)の研修で、御社専用のAI環境をその場で立ち上げます。Day1で環境構築とセットアップを行い、そこから1〜2週間ほど実業務で試す期間を挟んで、Day2でつまずきの解消と追加実装を行う設計です。研修期間中はチャット・メールでいつでも質問できるサポートも付いています。

研修を受講すると、あわせて「スターターキット」を受け取れます。スターターキットは、人がものを覚える仕組み(体験の記憶・知識の記憶・体で覚える手順)をヒントに、Claude Code公式の仕様(CLAUDE.md/Skills/Hooks/Agents)を組み合わせた初期設定パッケージです。日々の作業を記録・振り返りながら、使い方を自然と定着させていく仕組みが最初から組み込まれています。

 

導入した経緯

(左:日本マイクロシステムズ株式会社 CEO 橋爪様、右:アノテテCEO 岸本)オンラインにてお話をお伺いしました

- 依頼する前からAIツールを使われていましたか

AIツールを使い始めたきっかけは、所属団体の方から紹介いただいた弁護士さんでした。
「ChatGPT、いいよ」と勧められて、2023年の春頃に契約したのが最初です。使ってみて、その手応えの大きさに驚きました。その後も同じ方との交流の中で、AIの音声ボイスレコーダー「Plaud」を紹介してもらい、こちらもかなり活用をしています。また、当時ChatGPTだけでは資料作りがうまくいかなかったこともあり、「Gamma」※も導入して、かなり使い込んでいましたね。

※Gamma:文章や指示から、スライドや資料を自動生成するAIツール

- Claudeを使い始めたきっかけを教えてください

Claudeを使い始めたきっかけは、SYNQAIの中本さん(別記事で紹介)との出会いです。私自身もAIを使いこなしている自負はありましたが、「非エンジニアでも、ここまでできるのか」と大変衝撃を受けました。
中本さんに感化されて試しにClaudeを使い始め、手探りで運用を続けていた矢先、今度はアノテテの岸本さんと出会い、岸本さんの圧倒的なAI活用スキルにも、再び大きな衝撃を受けました。

なんとか自分ひとりの力で、お二人のような高度なAI環境を構築できないかと努力しましたが、やはり独学では限界がありました。最終的に岸本さんに導入キットを入れていただいた頃には、私のClaudeの環境はぐちゃぐちゃだったと思います(笑)。自力での運用はやはり無理だと痛感した出来事でした。

- スターターキット導入の決め手は何ですか

所属している団体の方が先に導入されていて、しっかり実績を作られていたことが大きかったです。そこで思い切って「7月までに一気に進めたい」と岸本さんに無理をお願いしました。Claude自体を使い始めてから1ヶ月半後にはもうスターターキットを導入しているので、Claudeに触れ始めてからまだ4ヶ月ほどしか経っていないんです。それでも、もう今や手放せないものになっています。

導入で実感した効果・変化

- スターターキット導入後、どのような変化がありましたか

これまで使っていたChat GPTは、どちらかというと「自分で考えたことを相談するアシスタント」のような使い方でした。今はClaudeを3画面くらい立ち上げてそこで仕事をしているような感じです。脳みそが回らなくなってきたくらい(笑)。
自分が考える前に、うちでは「クロちゃん」と名付けたClaude Codeのエージェントに、「今日の予定なんだっけ」とか「メール返した?」など聞いてから業務をやっているような感じですね。アプリを開く頻度は間違いなく少なくなりました。

- 時間の使い方はどう変わりましたか

正直、時間的余裕は今のほうがなくなっている感じはします(笑)。
なぜか会社でも私が早く出社して、1番最後まで残っているんですよ。家に帰ってもやっていますし...。おっしゃるように、1つずつの作業効率は上がっているかもしれませんが、この余裕のなさは1人でできることが増えたため、いつまでも作業してしまう、というのが理由かもしれませんね。 

- フォルダ管理はどう変わりましたか

今までOneDriveに綺麗にフォルダー分けしていたんですが、その更新はほぼ止まっていて、今はほとんどClaude Codeが自動で作ってくれるワークスペースの方が更新されている状態です。Claude Code側でフォルダを勝手に作ってくれるので、OneDrive側の古いフォルダは参照用として残っている感じですね。

アノテテ岸本より:
この「フォルダの更新が止まる」状況には、/reflectコマンド(※)をカスタマイズすることで解消できます。私自身はGoogleドライブ向けにカスタマイズしていて、/reflectを実行するたびに「反映できる内容はドライブ側にも保存しますか?」と聞いてくれる仕組みを組み込んでいます。

※/reflect というアノテテ独自のコマンド。自社のメモリ運用ルール(memory/・works/・KNOWLEDGE.md)に沿ってセッションの学びを振り分け直すために作られたもの。

スターターキットの活用方法について

- ClaudeCodeはどのような業務で活用していますか

そうですね、もともとはボイスメモを取っておいて、それをClaude Codeに記憶させておく使い方が中心でした。何か資料を作るときに、以前話した内容をClaude Codeに思い出させて使う、という感じですね。

今一番使っているのは、所属団体の事務局を担当されていた方が退任された件です。過去の経緯があまり記録に残っていなかったので、フォルダや過去のメール、チャットワークを遡って拾い上げてもらって、作業漏れをなくしたり、手順書を整備したりしています。

あとは、うちの勤怠表をExcelからWeb化していて、IBMのAI開発支援ツール「Bob」も使っています。設計書のような主要なところはBobに作らせて、その出力をClaude Codeに渡して、またBobに指示を出す、というふうに、BobとClaude Codeを壁打ちさせながら開発を進めるような使い方をしていますね。

- Claude Code内でスキルも活用されていますか

あえて厳しい視点でチェックさせる「devils」というスキルを使っています。
それに加え、チャットGPTのAPIと組み合わせて、Claude Codeが出した結果をチャットGPTにレビューさせる、という使い方もしています。ただ、チェックが少し甘いんですよね..。それでもやり取りをすると、結構いいものができあがる感覚はあります。

アノテテ岸本より:
このチェックの甘さは、GPTの使わせ方に原因があるかもしれません。Claude Code自身が直接GPTのAPIを叩くのではなく、「あなたは非常に厳しいレビュアーです」という役割を持ったサブエージェントを立てて、そのサブエージェントにツールとしてGPTを使わせると、狙い通りの厳しい指摘を引き出しやすくなります。

今後の運用について

- 今後はどのような取り組みを考えていますか

私の「Claude Code」の運用モデルをベースにして、社内全体にAI活用を広げていく取り組みを考えています。 ただ、弊社は顧客情報を多く扱うためセキュリティ基準が非常に厳しく、AIにメールを読み込ませようとしても「個人情報が含まれるから」と止められてしまうほど、これまではルールをガチガチに固めていました。情報の取り扱いには、どうしても慎重にならざるを得ません。 一方で、併用しているIBMのAI「Bob」は、「国内サーバーのみの使用」や「入力データをAIの学習に利用しないこと」が契約で明確に保証されています。そのため、扱う情報の機密レベルや案件に応じて、Claude CodeとBobを上手く使い分けていきたいと考えています。

- 今後作ってみたいものはありますか

正直、夢は広がっていますね。今はExcelで管理している勤怠表が起点ですが、業務経歴書や評価制度なども含めて、社員1人につき1つのポータルを作りたいと思っています。社員がログインすると、勤怠の入力や経歴の登録などいろいろなことができて、そのWebシステムに総務や財務の権限を与えれば、それぞれの部署が必要な集計表を見られるようにする、というイメージです。

AIに実装からテストまで任せ、結果「不具合ゼロ」と報告があったとしても、いざ自分たちでテストをするとバグが見つかってしまうので、まだまだAIにすべてを任せるのは難しいなと感じています。

これから導入を検討する企業へのメッセージ

- 導入前の自分に声をかけるとしたら、どう伝えますか

「もっと早く、まずは自分自身でClaude Codeの基本をしっかり勉強してからスターターキットを導入すべきだった」と伝えますね。スターターキットは導入した時点でAIの仕組みがすでに完成してしまっているため、私自身が裏側のコマンドの使い方などを深く調べないまま、我流で使い進めてしまっているという反省があるからです。

- どういう人におすすめだと思いますか

「こんなことをやりたい」という明確なアイデアや発想を持っている人ですね。AIはあくまで単なる道具なので、自分の中にやりたいことがない人が使っても、おそらくうまく使いこなせないと思います。逆に、「これを実現したい」という目的がある人が使えば、非常に大きな効果を発揮すると実感しています。使う人の目的意識によって、得られる効果は大きく変わりますね。


整備された環境下で自走するAIワークスペースを構築

橋爪様も「もう今や手放せないものになっています」とおっしゃって頂いているように、Claude Code導入研修とスターターキットは、非エンジニアが多い組織でも安全にAI活用を進めたい企業に向けたサービスです。橋爪様のように、試行錯誤を重ねながら自社に合った運用を築いていきたい企業にも、これから導入する企業にも、それぞれの立場に応じた価値を提供します。

記憶し、学び育つ、自社専用のAI環境を構築


Claude Code 導入支援

見積書や議事録、マニュアル作成といった日々の業務を
自社専用のAIで自動化する体制を構築・サポートします。