株式会社SYNQAI様:Claude Codeのたしかなセキュリティ理解と、即時運用できる構造へ

「Claude Code導入研修」と「スターターキット」を導入いただいた株式会社SYNQAI代表・中本樹様に、導入の経緯とその効果についてお話をお伺いしました。中本様ご自身も、依頼以前からClaude Codeを日常的に使いこなしていた、いわば上級者。そんな方だからこそ見えた導入前後の違いを、率直に語っていただきました。
企業情報
社名 :株式会社SYNQAI
所在地 :大阪府大阪市
事業内容:AI導入支援(研修・合宿形式でのコンサルティング)
株式会社SYNQAIは、神戸・大阪を中心に研修や合宿形式で企業のAI導入を支援する会社です。これからAIを導入したい企業から、Claude Codeを使ってAIエージェントを作れる人材を育てたい企業まで、幅広く対応しています。
▶ 公式サイト:https://synqai.jp/
【 導入背景と成果まとめ 】
導入前の課題・背景
・Claude Codeを使い込むほどできることが増える一方、「なりすまし」のようなメールが実際に届くなど、セキュリティへの危機感が強まっていた
・銀行口座のスクリーンショットを送らせようとするなど、AIを悪用した攻撃を疑わせるメールも届いていた
・社内は非エンジニアがほとんどで、Claude Codeに詳しいだけでなく、セキュリティ面にもエンジニアとしてきちんと対応できる依頼先を探していた
導入後の成果・効果
アノテテの「Claude Code導入研修」と、Claude Codeの運用ルールをあらかじめ設定として組み込む「スターターキット」を提供。
・指示を書いても読まない、勝手な行動をするといった「忘れる」問題を抑制
・過去のやり取りを記憶して呼び出す仕組みが、実際に機能している体感を得た
・画像生成の指示をしてもHTMLへ逃げてしまう挙動が起きなくなるなど、「お願いベース」だったルールを確実に効かせる運用を実現
Claude Code導入研修とスターターキットとは
株式会社アノテテが提供する「Claude Code導入研修」は、非エンジニアを対象にしたClaude Code導入支援サービスです。2時間×2日間(Day1・Day2)の研修で、御社専用のAI環境をその場で立ち上げます。Day1で環境構築とセットアップを行い、そこから1〜2週間ほど実業務で試す期間を挟んで、Day2でつまずきの解消と追加実装を行う設計です。
研修を受講すると、あわせて「スターターキット」を受け取れます。スターターキットは、人がものを覚える仕組みをヒントに、Claude Code公式の仕様(CLAUDE.md/Skills/Hooks/Agents)を組み合わせた初期設定パッケージです。日々の作業を記録・振り返りながら、使い方を自然と定着させていく仕組みが最初から組み込まれています。ツールを渡して終わりにするのではなく、導入後も継続して使えるようになることを目的とした支援です。
※研修の内容は、御社のご要望に応じて調整できます。今回のSYNQAI様のケースでは、全体像の説明に加えて、セキュリティに関するご要望があったため、弊社エンジニアによるセキュリティ研修を組み込みました。

普段どのようにClaude Codeを活用していますか
お客様への提案が多いので、資料作成はもちろん、打ち合わせの記録にもよく使っています。以前話した内容は結構忘れてしまうので、会社のデータベースに蓄積しておいて、Claude Codeから「前回の打ち合わせで何を話したか」を確認するような使い方ですね。何でもすぐ使ってしまう感じです。(笑)
研修・スターターキットを導入した経緯
研修をご検討されたきっかけは何でしたか
今回、まずClaude Codeのセキュリティ研修を受講し、その後スターターキットを導入させていただきました。導入以前は、Claude Codeを使えば使うほど、セキュリティ事故(インシデント)を起こしてしまう怖さを感じていました。
できることが大きい分、リスクも大きくなる。チャットワークのなりすましや、銀行のスクリーンショットを送らせようとするような、インジェクション※を疑わせるメールも実際に届いていて、これは怖いなと。AIを教える会社として、Claude Codeのセキュリティにちゃんと対応できないといけないと思い、探していたところでした。
僕たちは非エンジニアがほとんどなので、Claude Codeに詳しいだけでなく、かつちゃんとしたエンジニアさんがいる会社が提供してくれているサービスであることが最低条件でした。その条件をクリアしていたのと、岸本さんとはいろんな場でお会いして信頼できる方だと感じていたので、依頼させていただきました。
※(プロンプト)インジェクション:AIに不正な指示を送り込んで操ろうとする手口
依頼する前に不安だったことはありますか
最初は費用感が心配でした。ただ、御社の研修サービスは一般的な相場の金額でしたし、スターターキットはめちゃくちゃ安い金額で購入させていただいて。共通の知り合いの社長からも「安い」という声を聞いていて、僕も同感でした。
岸本さんによるスターターキット全体の研修と、シニアエンジニアの広橋さんによるセキュリティ研修、どちらも満足度が高かったです。何が正しくて、何にもっと気をつけるべきかが分かったのは大きくて、不安というより期待値をかなり上回っていただいた形です。
導入で実感した効果

スターターキット導入後、Claude Codeの挙動はどう変わりましたか
一番の大きな効果は「Claude Codeが忘れにくくなったこと」です。すでに使っている人ほど分かる話だと思うんですが、Claude Codeに常に読ませる指示書である"CLAUDE.md"に書き込んでも読まない、勝手に".env"(※1)を見に行くとか、そういう挙動にずっと悩まされていました。
これまでは、Claude Codeの動作を制御する"settings.json"ファイルの中で、"deny"(特定の操作を禁止するという設定)を使って排除する考え方が中心でした。そこに、決まった条件に該当したときに自動で処理を差し込む仕組みであるhooks(※2)という選択肢が加わり、特定のコードが来たら必ず止めるという制御ができるようになりました。
加えて、インデックス(何がどこに記録されているかを一覧化した目次)から該当ファイルを探し当て、知識として蓄積された記憶と体験として残った記憶を分けて扱う、いわゆる「セマンティック記憶」と「エピソディック記憶」を呼び出すという仕組みも、実際に機能している体感があります。
分かりやすい例が、Codex CLI(※3)での画像生成です。以前はCodex CLIに画像生成を指示すると、AI自身がHTMLでの実装に逃げてしまっていたんですが、今はもう逃げません。お願いベースだったルールを処理プログラムとしてガチガチにできるようになった。使い込んでいる人ほど気づく、細かい不満が解消された変化です。
※1 .env:APIキーなど機密情報を保存する環境設定ファイル。
※2 hooks:決まった条件に該当したときに自動で処理を差し込む仕組み。実体はPython等のプログラム。
※3 Codex CLI:OpenAIが提供する、Claude Codeと同様にターミナル上で使うAIコーディングツール。
これから導入を検討する企業へのメッセージ
これからClaude Codeを使う人にもおすすめできますか
これから使う人にも絶対おすすめです。Claude Codeは流行っていますが、Claudeしか使っていない、フォルダの構造(ディレクトリー)がぐちゃぐちゃ、といったもったいない使い方をしている人が多い。僕自身も最初はそうでした。
AI活用は使い始めが一番肝心だと思っています。積極的に触って検証できる人は少数派で、1回やって諦めてしまう人のほうが多い。スターターキットなら、その挫折を避けてAIの感動できる部分を最初に体験できます。自力で同じ環境を作ろうとすると、初心者にはまず無理で、たどり着くまでに100時間ぐらいかかると思います。
導入前の自分に一言かけるとしたら何と伝えますか
もう絶対受けた方がいい、なるべく早く受けた方がいい、と伝えたいです。セキュリティのインシデントはいつか誰かが引いてしまう時限爆弾のようなもの。その確率を下げる対策は早いに越したことはありません。ある程度Claude Codeを使い込んでいる会社ほど、研修とスターターキットのセット導入をおすすめします。経験豊富なエンジニアの方からのセキュリティの話は個人的にも勉強になり、普段使いながら感じていた疑問が解消されました。
導入を検討している経営者にメッセージをお願いします
従業員100〜200人規模の会社の経営者さん向けと想定した場合の話ですが...
Claude Codeの全社展開はいきなりだと難しく、その原因は「何がどうなっているか分からない」という不安にあると思います。インターネットの黎明期と同じ構造ですね。だからこそ、まず経営者自身が触ってみることをおすすめします。触れば実データを入れたくなるものですし、経営者が動けば意思決定も早いです。
この導入支援で特に評価しているのが、特定のツールに依存しない設計です。実際はClaude Codeを起動しなくてもCodex CLIで同じことができ、ログインの縛りもありません。AIの進歩は速いので、今週はこのツール、来週は別のツールという状況も起こり得ますが、資産としてフォルダ(ディレクトリー)に蓄積されていく仕組みは、この金額帯で手に入るのが改めてすごいと思います。
経営者自身が使ってみて良ければ、AIチームを発足させて社内に広げていくのもいいと思います。AI人材のレベルアップを社内に浸透させていくスピードが、これからのAI活用を左右すると考えています。
Claude Code導入研修とスターターキットは、非エンジニアが多い組織でも安全にAI活用を進めたい企業に向けたサービスです。株式会社SYNQAI 中本様の事例のように、すでにClaude Codeを使い込んでいる企業にも、これから導入する企業にも、それぞれの立場に応じた価値を提供します。


