価格はどう決まる?チャットボット導入の費用相場と内訳

基礎知識
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AIシステム開発会社のアノテテです。
サービスのひとつとして、AIチャットボット「Tebot」を提供しています。

最近では、さまざまな企業のサイトで、チャットボットを目にする機会が増えましたね。

よくある問い合わせについては、チャットボットに対応させることで、業務の効率化を図ることができますし、24時間いつでも回答できるので、導入を検討する企業や自治体は今後ますます増えていくと思われます。

「うちの会社でも導入したい!」と検討を始める際、まず気になるのは費用ではないでしょうか。

この記事で解決できるチャットボットの疑問
  • 費用相場は?価格はどうやって決まる?
  • 自社に適した商品を選ぶ際のポイントは?
  • そもそもどんな種類や機能があるの?

チャットボットの費用相場は数千円~50万円以上

まずは、チャットボットの費用相場と種類について説明いたします。

初期費用と月額費用

チャットボットの利用にかかる費用には、「初期費用」と「月額費用(運用費)」の2種類があります。

①初期設定(導入費用)
・無料~50万円以上(AIの導入有無など機能により異なる)
・通常、導入時に1回のみ発生

②月額費用(ランニングコスト)
・数千円~10万円以上
・契約によっては年間で支払う場合もあり

チャットボットの種類や機能、またカスタマイズがどこまで可能か等によって費用は大きく異なります。
まずは導入の際にもっとも重要となるチャットボットの種類について、見ていきましょう。

チャットボットの種類を大きく「シナリオ型(一問一答)型」「AI(人口知能)搭載型」「個別カスタマイズ型」と3つに分けて説明します。

シナリオ型(一問一答型)

シナリオ作成画面のイメージ

シナリオ型(一問一答型、ルールベース型、選択肢型)は、あらかじめ設定したシナリオに沿って質問内容を選択していくフローチャート形式のチャットボットとなります。よくある質問や問い合わせ先など、想定される質問を事前に用意しておくことで、利用者は質問文を入力せず欲しい情報に辿り着きやすいといったメリットがあります。

基本的にAIは搭載しておらず、機能もシンプルなため、安価なものであれば月額費用1万円前後からの導入、運用が可能です。
提供ベンダーによっては使用できるボット数やサイト数に制限を持たせて価格を抑えたり、逆にオプション機能を増やすことで割高に見える商品も存在します。

AI(人工知能)搭載型

AI搭載型のチャットボットは機械学習や自然言語処理の技術を用いて、適切な回答を掲示します。利用者がフリーワードで入力した質問に対し、自然な会話をするような感覚で回答を得られるため、シナリオ型よりも柔軟な対応が可能です。

AI搭載型のチャットボットは「どこに、どのようにAIが使われているか」によって機能や価格が異なり、費用相場は安価なもので月額5万円程度から50万円以上と幅広くなります。

以下、代表的なAIチャットボットをご紹介します。

①従来型AIチャットボット
フリーテキストで入力された質問に対し、AIが言葉の意味を理解し最も適切と思われる回答を探し出します。
このタイプは「認識系AIチャットボット」と呼ばれることもあり、予め登録した質問と回答の意味のマッチング作業にAIが使用されます。

このチャットボットにはChatGPT等外部のAIを活用し、質問と回答の原稿を自動生成してくれる製品も存在します。
かつてのAIチャットボットはこのQAの登録作業を手入力で行う必要があり、非常に手間のかかるものでした。しかし2022年の生成AIモデル「ChatGPT」の登場により、AIが文章を質問と回答形式に自動で作り替えてくれる機能が可能となりました。

②生成AI型チャットボット
フリーテキストで入力された質問に対して、AIが言葉の意味を理解し、自然な回答文をその場で生成するチャットボットです。このタイプは「生成系AIチャットボット」と呼ばれることもあり、いわゆるChatGPTやGemniがそれにあたります。
多くの企業向けの生成AI型チャットボットは、回答の根拠となる文章を予め準備することで、より正確性の高い回答を生成します。

これらはすべて異なるAIの使われ方をしていますが、「AIチャットボット」という総称で呼ばれる場合が多々あります。AIチャットボットを検討時は、どういったAI機能が搭載されているかを十分ご確認下さい!

個別カスタマイズ型

「シナリオ型かどうか」「AI搭載型かどうか」という点に加え、「個別のカスタマイズが可能かどうか」という点も、チャットボットを選ぶ際のポイントになります。

チャットボットの利用環境や利用目的は企業ごとに異なっており、場合によってはカスタマイズが必要になることがあります。自社専用の細かなデザイン調整、特定の外部AIの活用、データ活用に伴う個別の分析機能の追加・自社サーバーでの構築…等、より柔軟な対応が可能な商品を求める企業も少なくありません。

カスタマイズの場合は専用のチャットボットを構築するため、初期費用は高額になることが多いです。構築内容によって費用は大きく異なりますので、事前に要件をまとめ、見積もりをもらって検討することをおすすめします。

チャットボット費用内訳に影響する「機能」

チャットボットの費用には、「機能」も大きく影響します。機能に関する費用の内訳は大きく以下の5つのタイプに分かれます。

▼チャットボットの主な機能
 ・サイトに設置可能な数
 ・登録可能なQ&Aの数
 ・チャットボット分析ツール
 ・有人チャットの使用有無
 ・外部ツールとの連携

それぞれについて、説明していきます。

サイトに設置可能な数

サービスによっては、チャットボットの設置可能な数に制限があったり、設置数ごとに追加料金が発生します。せっかく導入費用と基本月額費用を低く抑えられたと思っても、チャットボットを設置するページが多くなったために、「想定以上に高額になってしまった」ということがないように、事前に確認しておきましょう。
チャットボットを複数のサイトページに設置する場合は、追加料金が不要なサービスをおすすめします。

登録可能なQ&Aの数

チャットボットに設定できるQ&Aの数によっても費用は変わってきます。

サービスやプランによって異なりますが、例えば、Q&Aの登録数ごとに料金が変わる従量課金制はその一例です。(Q&A100件につき〇〇円、という料金設定)

自社が設定するQ&Aの数に適したプランを選択することが大切ですが、設定数に制限のない定額課金制のサービスを選ぶと安心です。

チャットボット分析ツール

分析画面のイメージ

チャットボットを導入したら、最大限活用しましょう。導入後のデータを分析し、回答精度を上げていくことが大切です。どのような質問が多かったのか、正答率はどうだったのか、回答できない質問はあったのか、といったことを分析し、データを改善していくことで、正答率や回答精度が高くなり、利用者の満足度もアップします。

分析機能が優れているチャットボットサービスを選ぶことで、改善すべき点が簡単に見つかります。

有人チャットの使用有無

有人チャットとは、チャットボットではなく、スタッフが直接対応するチャットのことです。チャットボットでは回答できない複雑な質問や、個人的な問い合わせなどは、自社スタッフが直接回答した方がよい場合もあります。一人ひとりに、その場ですぐ適切な回答ができるので、利用者に安心感を与えるというメリットもあります。

チャットボット導入の際には、有人チャット機能が標準で搭載されているか、オプションか、搭載不可か、という点も確認しましょう。

シンプルUIでかんたん操作

高性能AIチャットボット

外部ツールとの連携

チャットボットは、サイトに設置するだけでなく、外部システムと連携することでより効果的に活用できることもあります。例えば、顧客向けのチャットボットの場合はLINEやFacebook Messenger、社内連絡用の場合はSlack、Teams などです。ふだんよく使っているスマホアプリなら、利用者にとっては使い勝手がよく、気軽に利用できます。自社のチャットボットに外部ツールとの連携が必要かどうかも、チャットボット導入の際に検討しておきましょう。

チャットボットと連携できるツールは、サービスによって異なります。また、標準ではなくてもオプションで連携可能となることもありますので、導入の際は連携の可否とその費用についても確認しましょう。

チャットボット費用内訳に影響する「サポート内容」

チャットボットの導入・運用には、その機能だけでなく、どのような「サポート」が受けられるかも、大切です。チャットボットの費用にも関係してきますので、導入検討の際は以下の3点の有無も確認しておきましょう。

▼チャットボット導入・運用に関する主なサポート
・無料トライアルの期間
・シナリオ代行サポート
・導入後の運用サポート

それぞれについて、確認していきましょう。

無料トライアルの期間

「これがいいかも!」と思うチャットボットを見つけたら、まずは無料トライアルを申し込んでください。資料を見たり、説明を聞いたりしただけでは気がつかないことも多々あります。せっかく導入したのに、あとになって「思っていたのと違う」ということがないように、あらかじめ操作方法や使い勝手を確認しておきましょう。

無料トライアルの期間はサービスによって異なり、10日だったり30日だったりとさまざまです。無料トライアルそのものを設定していないサービスもありますので、事前にチェックしみてください。

また、無料トライアルの期間がいつスタートするのかという点にもご注意ください。

チャットボットの初期設定や、Q&Aの登録、シナリオ設定に必要な時間が、トライアル期間に含まれていないでしょうか。はじめてチャットボットを導入する場合、これらの設定にどの程度時間と手間がかかるのか、ピンとこないかもしれません。不慣れな場合は特に、思っていた以上に時間がかかり「準備をするだけでトライアル期間が終わってしまった!」となってしまっては、本当の意味でのトライアルになりません。

できれば、トライアル期間スタートと同時に、初期設定が完了した状態で自由に試せるサービスがいいですね。

シナリオ代行サポート

チャットボットを導入する際、シナリオとQ&Aの初期設定は必須です。

想定される質問とその回答となるデータを作成し、チャットボットに登録しなければなりません。
すでに自社でまとめているデータベースがある場合はそれを利用できますが、その場合もチャットボットの設定方法にあわせた調整が必要となります。

初期設定にはどうしても時間と手間がかかります。
ベンダーによっては、設定用のテンプレートを提供したり、シナリオ登録代行などのサポートを行っています。特にシナリオ登録は、慣れていない方にとっては大変煩雑な作業になる可能性がありますので、初期設定にあまり時間を取りたくない場合は、初期設定代行サポートを行っている企業を優先して検討してみてください。
(※有償か無償かは企業によって異なります)

導入後の運用サポート

チャットボットは、導入後・運用中のサポート体制も重要です。

実際の問い合わせ内容や件数にあわせてシナリオを見直したり、AIの回答精度を向上させるために登録データを調整したり、もっと成果が出るように運用ルールを見直したり…といった継続的なメンテナンスが必要です。
「導入後は自分たちでメンテナンスをしなければならない」となった場合、それで問題なければよいのですが、より効果的にチャットボットを運用するには、サポート体制が整っているサービスを選んだ方が安心です。導入後のサポートがあるかどうか、ある場合は有償か無償かを確かめておきましょう。

費用対効果を上げるチャットボットの選定ポイント

ここまでチャットボットに関する費用の内訳(種類、機能、サポート内容)について見てきました。自社に必要な機能やサポート、利用したいサービスについて、だいたい絞り込めたでしょうか。

再度、選定ポイントを以下にまとめました。

  • 初期設定と月額費用はそれぞれいくらかかるのか?
  • チャットボットのタイプはシナリオ型かAI型?
  • AI型の場合はどのようにAIが活用されているのか?
  • 要件を満たしたカスタマイズが可能か?
  • サイトに設置可能な数は?
  • 登録可能なQ&Aの数は?
  • チャットボット分析ツールはあるか?
  • 有人チャットの使用有無は?
  • 外部ツールとの連携は?
  • 無料トライアルの期間は?トライアル期間前に初期設定は可能か?
  • シナリオ代行サポートは行っているか?
  • 導入後の運用サポート体制は整っているか?有償か無償か?

チャットボットにはいくつかの種類があり、その種類だけでなく主な機能やサポート内容によって、料金が異なることをご理解いただけたでしょうか。数多くあるチャットボットサービスから、自社に適したサービスを選ぶ際の参考になれば幸いです。

導入費用と工数のかからないチャットボットなら

最後に、初期費用と工数が不要で、月額費用も業界最安水準のチャットボットをご紹介します。

月額9,800円からのAIチャットボット「Tebot」

AIチャットボット「Tebot」は、シナリオ機能とAI(人工知能)を兼ね備えており、また、既にご紹介したような主な機能、サポート内容も充実しています。

初期設定とシナリオ登録は無償でスタッフが行い、準備が整った状態で無料トライアルを開始できるため、初期費用も工数もかかりません。無料トライアル後も、業界最安水準の月額費用(運用費)でご利用いただけます。

ぜひ一度、手間も費用もかけないで、無料で「Tebot」をお試しください。

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  • Q&A自動生成機能あり(ChatGPTと連携)
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