包装資材販売やシール印刷、紙器印刷など、幅広い事業を展開する株式会社丸信様。
自社サイト上で、顧客からの問い合わせや見積依頼をよりスムーズに行える仕組みを整えるため、AIチャットボット「Tebot」を導入されています。
今回は、株式会社丸信のご担当者様に、導入の背景や決め手・導入後の効果・今後の展望について詳しくお話をお伺いしました。
企業情報

・社名: 株式会社丸信
・所在地: 福岡県久留米市
・設立: 1968年
・事業内容: 包装資材販売、シール印刷加工、紙器印刷加工、その他商業印刷
株式会社丸信様(以下、丸信様)は、食品関連事業者を中心に、包装資材・ラベル・紙箱などの企画・印刷・販売を幅広く手がける総合印刷メーカーです。
自社の印刷・加工技術を活かしながら、商業印刷や販促物制作や食品開発支援など、クライアントの課題に合わせたソリューションを提供されています。
Tebotのご利用状況について

丸信様では現在、3つの自社サイトにTebotを導入頂いています。
- ラベル・シール印刷のサポートチャット(https://label-seal-print.com/)
オリジナルシール・ラベル・ステッカーの企画・制作を行うサイトです。
デザインや印刷仕様、素材の選定、見積に関する相談など、お客様が気軽に質問できる窓口として生成AIを活用したチャットボットを導入しています。 - 紙箱・化粧箱のサポートチャット(https://www.order-box.net/)
オリジナルの紙箱・化粧箱・ギフトボックス・パッケージを、デザインから図面設計、印刷、表面加工、型抜きまで自社一貫で制作しているサイトです。
サイズや業界、用途などパッケージに関する質問の相談窓口として生成AIチャットボットを活用し、お客様の疑問解消をサポートしています。 - 食品開発OEM.jp事務局チャットボット(https://shokuhin-oem.jp/)
食品OEMに関する総合情報サイトとして、トレンドや技術情報、商品・サービス情報を発信しています。相談窓口として生成AIチャットボットを活用し、OEM製品やメーカー検索、その他の質問にも自動で回答する仕組みを採用しています。
Tebot導入の背景について
印刷・箱関連サイトでTebotを導入したきっかけを教えてください。


印刷やラベル、箱に関するご相談は内容が細かく、お客様にとって最初の問い合わせのハードルが高いのではないかと感じていました。もっと気軽に問い合わせや見積依頼をしていただけるようにしたいと考え、以前は他社製のチャットボットを導入していました。
しかし当時利用していたツールは自由入力に対応しておらず、お客様の知りたいことに柔軟にお答えできない点が課題でした。お客様の利便性を重視し、より自然にやり取りできる仕組みを探していた中でTebotに出会いました。
食品開発OEMサイトでもTebotをご利用いただいていますね。

はい。弊社では印刷事業のほかに、食品開発を支援するOEMソリューション事業も展開しています。この事業では、製造委託や商品開発に関するお問い合わせを日々いただいており、こちらも以前から他社のチャットボットを活用していました。
ただ実際にどのくらい利用されていて、どれほど役に立っているのか、またどれだけ受注に繋がったのかが見えづらかったため、効果に懐疑的な部分もありました。
それでも可能な限りチャットボットで業務の効率化を図りたいという想いはあり、改めてチャットボットの導入の見直しを始めました。
Tebot導入の決め手とサポートについて

Tebotを選んだ決め手は何でしたか?
複数のチャットボットを比較した結果、自由入力ができる点、有人チャットに対応できる点、そして価格面のバランスが良かったことが決め手でした。
初期設定にもそれほど時間がかからず、1〜2日ほどでスムーズに導入できました。
他社製品も検討しましたが、「価格と使いやすさの両立」という点でTebotが優れていると感じました。
導入時のサポートはいかがでしたか?改善点があれば教えてください。
トライアル中や導入時に何度かミーティングを実施していただきました。
新しいシステムを導入する際はどうしてもハードルが高く感じることがありますが、実際に使ってみて疑問が出たときにすぐ相談できたのは非常に助かりました。
導入後も十分フォローアップしていただいたので、正直サポートにおける改善希望はありません。
Tebot導入による気づきや顧客の反応について
導入による新たな発見はありましたか?
もともと、チャットボットが受注に繋がるというイメージをあまり持っていませんでした。「見積依頼くらいは来るだろう」という程度の期待値で、実際に受注に至る案件は詳細な打ち合わせを行わないと発生しないと考えていました。
Tebot導入後は、チャットの利用状況が可視化されたことで、これまで把握しづらかったお客様の動きが見えるようになり、チャットボット経由でも受注に至るケースがあることに気づきました。
チャットボットは検討初期のお客様が軽く使うものという印象を持っていましたが、実際には想定以上に検討意欲の高いお客様が多く利用しており、フォームよりも気軽に相談できることが受注機会の拡大につながっていると感じています。
受注までの流れに変化はありましたか?

箱関連の商材は、通常受注までに時間がかかることが多いのですが、チャットボット経由の問い合わせでは想定していたよりもスピーディーに進むケースがありました。中には、これまでの平均よりも単価の高い案件につながった例もあり、従来より早く具体的な話に発展することもありました。これも意外な発見でした。
一方で、シール印刷のような短納期の案件では大きな違いはありませんが、全体としてスムーズに対応できるようになりました。
顧客からのTebotに対する反応や印象はいかがですか?
そうですね、正直Tebotについて具体的なご意見をいただくことはあまりありません(笑)。
裏を返せば、特に違和感もなく自然に利用していただけているのだと思います。
以前に使用していたツールでは、デザインの見え方に少し課題を感じることもありましたが、Tebotはアイコンの大きさや位置も微調整できるため、サイトの雰囲気を損なわずに設置できています。
目立ちすぎず、ほどよく存在感があるデザインだと感じています。
Tebotの運用と今後について
運用やメンテナンスはどのように行っていますか?

ラベル印刷や紙箱の各サイトでは、大きな手間もなく安定して運用できています。
一方で、OEMサイトは質問の内容が幅広く、地域や業種によって求められる情報も異なります。たとえば、「近くの工場を紹介してほしい」といったような、生成AIだけでは即答が難しい質問もあります。
そうした部分は、チャットボットで対応できる範囲とそうでない部分を整理しながら、OEM担当者と相談して都度調整を行っています。
担当者からも「こういう回答パターンがあると助かる」といった意見をもらい、運用の中で少しずつ改善を重ねています。
今後、どのようにチャットボットを活用していきたいですか?
今後は、3つの事業サイトでの活用を継続しつつ、有人チャットの機能も積極的に活用していきたいと考えています。
先ほどTebotを社内利用している企業さんも一定数あるという話もありましたが、個人的にも自社のシステム内でもチャットボットを導入し、社内の問い合わせ対応などに活用できたらいいなと思っています。
Tebotはどんな企業におすすめできますか?
そうですね、あまり考えたことはなかったのですが…. たとえば銀行のように申請や申し込みの手続きが複雑で、お客様が自分で入力や操作を行う必要がある業種に良いのではないでしょうか。
内容が難しかったり操作が多いサイトでも、チャットボットがあればお客様が堅苦しさを感じず、気軽に質問できる環境をつくることができます。そうしたサポートがあるだけでも、お客様にとって利用しやすいサイトになると思います。
今回の導入インタビューから、Tebotは生成AIを活用した自由入力による柔軟な対応、効果を可視化できる仕組み、そして導入前から導入後にかけての丁寧なサポートを高く評価いただきました。
丸信様では、3つの事業サイトにTebotを導入し、問い合わせ対応の効率化と、新たな顧客接点の創出を実現されています。チャットボット経由の問い合わせが実際に受注につながっていることは、導入後の大きな発見となりました。
丸信様、貴重なお声をいただきありがとうございました!

AIチャットボット「Tebot(ティボット)」
株式会社アノテテのAI受託開発について

株式会社アノテテではAIチャットボット「Tebot」の提供に加え、さまざまな業務課題に対応するAIソリューションの開発も行っております。
企業様が抱えている課題に対し、AIによる解決が可能か検討されたい場合や、新たなAIシステムの導入に際してまずは効果検証を行いたい場合など、ぜひお気軽にご相談ください。