近年、ChatGPTやGeminiといった生成AIチャットボットが急速に普及しています。日本国内においても、直近の情報通信白書では、生成AIの活用方針をすでに定めている、または活用に向けた検討を進めている企業が4割台に達していることが示されています。
こうした流れを受けて、勤務先でもチャットボット導入の検討が話題に上がり始めたという方もいるのではないでしょうか。担当者として情報収集を任されたものの、「何からどう試すべきか」と悩む場面も少なくありません。
この記事では、必ず試しておきたい「導入前トライアル」に焦点を当て、その効率的な進め方やポイントを整理します。現在検討を進めている方や、担当になったばかりの方は、ぜひご参考にしてください。
▼この記事で解決できる疑問
・チャットボットの基本知識
・無料トライアル期間のあるチャットボットツール
・無料トライアルの導入前、導入中におさえておきたいポイント

チャットボットとは?シナリオ型・AI型

チャットボットは大きく分けて「シナリオ型」と「AI型」の2種類に分けられます。
さらにAI型には「AIマッチング型」「対話型生成AI」など複数種類が存在します。
ルールに基づいて会話がすすむ「シナリオ型」

一問一答タイプの「シナリオ型」チャットボットは、あらかじめ設定したシナリオに沿って会話をするものです。「ルールベース型」と呼ばれることもあります。
チャットボットが提示した選択肢を利用者が選んでいくので、FAQなどの回答が決まっている問い合わせ対応に適しています。
AIマッチング型チャットボット

AIマッチング型チャットボットは、利用者が言葉で入力した質問に対し、会話をするような感覚で回答することができます。AIが質問を分析して、もっとも適切だと思われる回答を表示します。AIマッチング型チャットボットは、シナリオ型のチャットボットよりも、複雑で広範囲な問い合わせに対応できます。
対話型生成AIチャットボット

顧客向けサイトや社内問い合わせ対応で使われるチャットボットの中には、質問内容に応じてリアルタイムに回答を生成する「生成AIチャットボット」があります。ChatGPTやGeminiといった大規模言語モデルを活用し、あらかじめ与えられた情報をもとに、状況に合った回答をその場で作成できるのが特徴です。
事前に決められたQ&Aに頼るAIマッチング型チャットボットと比べ、さらに柔軟な回答が可能です。また、回答文を一つひとつ準備する必要がないため、導入時の初期設定にかかる負担を抑えやすい点が特徴です。
チャットボット導入のメリット

チャットボット導入には、主に以下のようなメリットがあります。
・業務の効率が上がり、属人化を防げる
・顧客満足度の向上につながる
・費用対効果を高められる
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
業務の効率が上がり、属人化を防げる
簡単な質問や定型的な問い合わせは、チャットボットに任せることができます。これまで担当者が個別に対応していた問い合わせを自動化することで、対応にかかる時間を減らし、本来注力すべき業務に集中できるようになります。
また、担当者によって回答内容が異なったり、特定の担当者でなければ対応できなかったりするケースも少なくありません。チャットボットであれば、同じ質問には常に同じ回答を返せるため、対応品質を一定に保てます。結果として、業務の属人化を防ぎ、社内の情報共有を促進する仕組みとしても機能します。
顧客満足度の向上につながる
チャットボットは24時間稼働するため、利用者は時間や曜日を気にせず、いつでも質問できます。深夜や休日でもすぐに回答が得られる点は、顧客満足度の向上につながります。
社内向けに活用する場合も同様で、従業員が業務中に抱えた疑問をその場で解消できるため、従業員満足度の向上が期待できます。
また、担当者に直接聞くのはためらわれがちな質問でも、チャットボットであれば気軽に問い合わせられます。こうした心理的なハードルの低さも、チャットボットならではのメリットです。
費用対効果を高められる
問い合わせ対応の一部をチャットボットに任せることで、担当者の業務負担を減らし、人件費の削減につなげることができます。
兼任業務を抱えていた担当者は、空いた時間を本来注力すべき業務に充てられるようになり、残業時間の削減や生産性向上が期待できます。問い合わせ対応専任のオペレーターがいる場合は、配置人数の見直しも可能です。
チャットボットは24時間365日稼働し、人件費をかけずに顧客対応を行えます。うまく活用すれば、対応時間に左右されることなく顧客接点を広げられ、結果として費用対効果の向上につながります。
無料トライアル可能なチャットボットを選ぶ
チャットボット導入にあたっては、自社のニーズにあったツールを選ぶことが大切です。せっかく導入しても、うまく活用できなければ効果はありません。
自社に最適なチャットボットを選ぶためには、利用目的を明確にしたうえで必ず無料トライアルを試してみましょう。
無料で試せるチャットボットについては以下の記事を参考にしてみてください。
トライアル導入前:確認すべき4点

自社のニーズにあいそうなチャットボットツールをピックアップしたら、いよいよトライアルを申し込みたいところですが、その前に、次の4点を確認してみてください。
特に、ベンダーが提供するプランの条件等については、同じ形式のチャットボットでも微妙に内容が異なる場合がありますので注意が必要です。
1. 無償から有償プランへは自動的に移行しないか
2. 使用したい機能は制限されていないか
3. トライアル期間は2週間以上あるか
4. 導入目的やターゲットを明確化できているか
1. 無償から有償プランへは自動的に移行しないか
無料トライアルを利用している場合、終了期間を必ずチェックしておいてください。
ベンダーによってはトライアル終了後、有料プランに自動的に切り替わり、費用が発生するケースもありますので注意が必要です。
実際に利用してみたら、自社のニーズとあわないこともあります。
導入見送りと決まった場合は、早めに契約解除の手続きをしましょう。
2. 使用したい機能は制限されていないか
無料トライアルの条件は、サービスによって異なります。通常のプランと比べて、無料トライアルのプランは利用できる機能が制限されていることもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
導入後に、実際に利用したい機能は、無料トライアルで試すことができますか?
例えば、以下のような機能は制限されていないでしょうか。
・シナリオ分岐数
・Q&A登録数
・チャットボットの設置画面数
・有人チャット機能
・分析ツール機能 など
できれば、無料トライアルのときから、全機能を確認できるサービスを選びたいですね。
3. トライアル期間は2週間以上あるか
無料トライアルの期間がどれくらいあるかも重要です。チャットボットの利用を開始するには、初期設定が必要なので、その準備期間も考慮しなければなりません。
初期設定には、例えば以下のようなものがあります。
・チャットボットの見た目(ロゴ、色、文字など)
・初期画面などの表示メッセージ
・有人チャット機能の設定
・問い合わせ時の転送先メールアドレスの登録
・Q&Aの自動生成機能(ChatGPTと連携等)
・シナリオ型の場合:回答文の作成や分岐点の設定
特に、Q&Aやシナリオの作成と登録には時間がかかるので、2週間以上のトライアル期間がほしいところです。
できれば、設定時間を含めないで、設定が完了した状態でトライアル期間がスタートするのが理想ですね。
4. 導入目的やターゲットを明確化できているか
トライアルを申し込む前に以下の点を明確にしておくと、よりチャットボットの効果を得られやすくなります。
・自社のチャットボット導入目的は?
電話による応対軽減のため、CV導線確保のため、など
・だれに向けたチャットボットか?
既存顧客向け、潜在顧客向け、自社従業員向け、など
・適切なチャットボットの種類は?
シナリオ型か、AI型か、両方の機能が使える複合型(ハイブリッド型)か
チャットボットはさまざまな場面で利用できますが、目的やターゲットがはっきりしていないと適切な質問と回答内容を作ることができません。自社にあったチャットボットを選ぶために、これらのことを明確にしておきましょう。
無料トライアル導入中:おさえておきたい3点

いよいよ無料トライアルをスタートしたら、以下の基本の3点をしっかりおさえておきましょう。
・ベンダー側のサポート体制
・運用担当者の決定と運用イメージの明確化
・機能や操作性
ベンダー側のサポート体制
チャットボットは、導入してからが本番です。特にはじめて導入する場合は、使い始めてからいろいろ疑問に思うことも出てくるでしょう。
無料トライアル期間中は、チャットボットの機能や操作を試すだけでなく、サポート体制の充実度もチェックしておきましょう。
たとえば、以下のような視点から充実度が分かります。
・QA作成や分析サポートなどは有償か無償か
・サポートスタッフの応対は親切か
・操作方法以外にも、回答精度を高めるためのアドバイスなど、詳しく教えてもらえるか
運用担当者の決定と運用イメージの明確化
チャットボットの運用を開始したら、利用状況の定期的なメンテナンスが大切です。
・どのような質問が多いのか
・正しい回答が表示されているか
・回答できていない質問はあるか
といったことの確認と改善を繰り返すことで回答精度が高まり、導入効果も上がります。
運用担当者(複数いる場合は役割分担)と、運用スケジュール(検証・改善のサイクル)を事前に決めておくと、円滑な運用につながります。
機能や操作性のチェック
トライアル期間中に、機能や操作性を入念にチェックしておきましょう。
具体的には、例えば以下のような機能が挙げられます。
・チャットボットの設置画面数
・UIの使いやすさ(特にQ&Aやシナリオの登録画面の操作性)
・Q&Aの自動作成機能
・有人チャット
・分析画面の使い勝手 等
無料トライアル終了後:適切な効果検証を

トライアル期間終了後は、試用したサービスの効果を検証しましょう。導入前と比較して、どのような変化があったでしょうか。
▶従業員からの問い合わせ用に利用した場合
・従来の担当者への問い合わせ件数は減少したか
・業務時間は短縮したか
▶コールセンターに導入した場合
・新規リード獲得件数に変化はあったか
・返信率はアップしたか
チャットボットの導入目的は企業によって異なります。どのような効果を重視して検証するのか、あらかじめ明確にしておくことも大切です。
トライアル中のより具体的なアクションについては、以下の記事をご参考ください。
7. ポイントを押さえて効果的なトライアル運用を
成功するチャットボット無料トライアルの進め方について、説明してきました。
もう一度、トライアルの導入前・導入中のそれぞれのポイントについて整理します。
■無料トライアル導入前:確認すべき4点
・無償から有償プランへは自動的に移行しないか
・使用したい機能は制限されていないか
・トライアル期間は2週間以上あるか
・導入目的やターゲットを明確化できているか
■無料トライアル導入中:おさえておきたい3点
・ベンダー側のサポート体制
・運用担当者の決定と運用イメージの明確化
・機能や操作性
数多くのチャットボットツールから、自社に最適なものを選ぶために、上記のことを意識してトライアル期間を最大限活用してください。
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