AIシステム開発会社のアノテテです。サービスのひとつとして、AIチャットボット「Tebot(ティボット)」を提供しています。
チャットボットの導入を検討するとき、クラウド型とオンプレミス型のどちらを選ぶかで迷う担当者は多いはずです。この記事では、両者の仕組みと特徴を整理したうえで、選び方の基準を解説します。
この記事でわかること
・クラウド型・オンプレミス型チャットボットの仕組みと違い
・クラウド型のメリットと、導入前に確認しておきたい注意点
・オンプレミス型が向いている企業の条件
・実際のクラウド型チャットボット導入事例
クラウド型チャットボットとは?オンプレミスとの違い

まず、クラウド型とオンプレミス型それぞれの仕組みを整理しておきます。言葉の意味を押さえておくと、自社に合った選択がしやすくなります。
クラウド型チャットボットの仕組み
クラウド型チャットボットは、ベンダーが管理するサーバー上で動くチャットボットです。自社でサーバーを用意・管理する必要はなく、インターネットに接続できる環境があればどこからでも設定・管理が可能です。
料金体系はSaaS型が主流で、月額課金で利用するモデルが一般的です。初期費用を抑えてすぐに使い始められる点が、導入を検討する企業に選ばれる主な理由のひとつとなっています。
オンプレミス型チャットボットとは?
オンプレミス型は、自社が所有・管理するサーバー上でチャットボットを稼働させる方式です。ベンダーのサーバーを借りず、自社設備の中だけで完結します。
初期構築に専門的な知識と費用がかかりますが、セキュリティ要件やカスタマイズを自社でコントロールしたい企業にとっては、この方式が適している場合があります。
クラウド型チャットボットのメリット

クラウド型が多くの企業に選ばれる理由は、導入のしやすさと運用のシンプルさにあります。代表的なメリットを3点ご紹介します。
初期費用・運用コストを抑えてスタートできる
クラウド型の最大の特徴は、サーバーを自社で調達・構築する費用が一切かからない点です。月額費用は安いもので1万円以下から利用できるサービスもあり、大きな予算を確保しにくい企業でもスモールスタートが可能です。
社内のIT担当者がサーバー管理に時間を取られることもないため、運用工数の節約にもつながります。チャットボット導入の第一歩として検討しやすいのが、クラウド型といえるでしょう。
導入スピードが速く最短数日で稼働できる
オンプレミス型の導入には数ヶ月かかるケースが多いのに対し、クラウド型は最短数日から数週間で本番稼働が可能です。ベンダーが初期設定やシナリオ登録をサポートしてくれる場合も多く、ノーコードで管理画面から設定・更新が完結します。
実際に、初期設定をわずか2日で完了し、繁忙期の問い合わせ対応に活用している企業の例もあります。「まず動かしてみて効果を見たい」という企業に向いている方式です。
テレワーク・マルチデバイス対応で柔軟に運用できる
クラウド型はインターネット経由で管理するため、オフィスにいなくても設問の追加・修正が可能です。担当者が変わっても引き継ぎがしやすく、アップデートはベンダー側が自動対応するため、運用の手間が軽く済みます。
複数の拠点を持つ企業や、テレワーク環境での運用が前提となる企業にとっても、扱いやすい方式といえます。
クラウド型チャットボットの注意点

導入しやすいクラウド型ですが、事前に確認しておきたいポイントもあります。
セキュリティポリシーとの相性を確認すること
クラウド型ではデータがベンダー側のサーバーに保存されます。どこに・どのように保管されるかを把握せずに導入すると、社内のセキュリティポリシーと齟齬が生じる場合があります。
特に金融・医療・行政など、厳格なセキュリティ要件が求められる業種については、クラウド型が自社の基準に合うかどうかを事前に慎重に検討する必要があります。契約前に確認しておきたい項目は以下の3点です。
- 第三者へのデータ非送信が利用規約に明記されているか
- 機密保持条項が設けられているか
- データの保持期間と解約後の扱いが定められているか
月額コストが長期的にかさむ場合がある
月額課金のため、長期利用になるとオンプレミスより総コストが高くなるケースがあります。特に生成AI型のチャットボットでは、月額費用とは別にAPI利用料が従量課金で発生するプランもあるため、契約形態は事前にしっかり確認しておくことが重要です。
利用量が増えるほどコストが膨らみやすく、予算管理が難しくなる場合があります。月額定額制のプランを選ぶと、コストが読みやすく安心です。
解約時のデータ移行手順や契約縛りについても、導入前に確認することをおすすめします。
オンプレミス型チャットボットのメリット
一方で、オンプレミス型が選ばれるケースもあります。クラウド型では対応が難しいケースでの選択肢として、主なメリットを確認しておきましょう。
自社ポリシーに沿ったセキュリティ設計ができる
データを自社サーバーに保管するため、情報の保管場所・アクセス権限・ログ管理などを自社のセキュリティポリシーに沿って設計できます。外部サービスへのデータ送信を避けなければならない企業や、金融・医療・行政など特定の業界基準に準拠する必要がある企業に向いています。
自由度の高いカスタマイズが可能
自社の業務フローや既存システムに合わせた独自設計ができる点も、オンプレミス型の強みです。クラウド型では対応できないような細かい要件がある場合、オンプレミスであれば柔軟に対応できるケースがあります。
また、長期にわたって運用する場合、月額コストが発生しない分、トータルの費用が抑えられることもあります。
オンプレミス型チャットボットのデメリット
オンプレミス型には、クラウド型に比べて大きな制約があります。導入を検討する際は、以下の点を十分に把握しておいてください。
初期費用・構築コストが高い
サーバーの調達・構築・設定だけで数百万円規模のコストが発生するケースも珍しくありません。社内にITエンジニアが必要なため、人件費や工数も大きくなりやすく、導入完了まで数ヶ月かかることがほとんどです。スピード感のある運用を求める企業には不向きな選択肢といえます。
保守・メンテナンスの負担が重い
アップデートや障害発生時の対応を自社で行う必要があります。担当者が退職・異動した場合の引き継ぎが困難になりやすく、テレワーク環境では管理のしにくさが課題になる場面もあります。継続的な運用体制を整えられるかどうかが、導入前に見極めるべきポイントです。
クラウド型とオンプレミス型の違いを比較
これまでの内容を表にまとめました。自社の状況と照らし合わせながら確認してみてください。
| 比較項目 | クラウド型 | オンプレミス型 |
|---|---|---|
| サーバー管理 | ベンダーが管理 | 自社で管理 |
| 初期費用 | 低い(数万円〜) | 高い(数百万円〜) |
| 月額コスト | あり | 基本なし |
| 導入スピード | 数日〜数週間 | 数ヶ月〜 |
| カスタマイズ性 | 制限あり・ベンダー依存 | 高い |
| セキュリティ管理 | ベンダー依存 | 自社ポリシーに準拠可 |
| 保守・アップデート | ベンダーが自動対応 | 自社で対応 |
| 向いている企業 | スモールスタートしたい企業 | 独自要件・高セキュリティ要件の企業 |
大まかな目安として、まずチャットボットの効果を試してみたい企業・IT担当者が少ない企業・スピード感を重視する企業はクラウド型が向いています。一方、厳しいセキュリティ基準への準拠が必須の企業・自社システムとの深い連携が必要な企業はオンプレミス型を検討する余地があります。
クラウド型チャットボットの導入事例
AIチャットボット「Tebot」での実際の導入事例を3社ご紹介します。いずれもクラウド型のスピード感と手軽さを活かした活用例です。
電話対応を4ヶ月で約3分の1に削減|旅行・飲食予約サービス企業
問い合わせが電話に集中し、サポート部門の負担が大きくなっていた旅行・飲食予約サービス企業では、定型的な質問への対応をTebotで自動化。導入から約4ヶ月で電話対応件数が体感で約3分の1まで減少し、現在は半年に一度の微調整のみでほぼメンテナンスフリーの運用が続いています。
繁忙期の問い合わせをわずか2日の初期設定で解消|観光・スキー場事業者
シーズン中の定型的な問い合わせ対応だけでスタッフの1日が終わってしまっていた観光・スキーリゾート事業者では、チャットボットで定型質問を完結させる体制を整備。スタッフが個別対応の案件に集中できるようになりました。初期設定はわずか1〜2日で稼働を開始しています。
→ HAKUBAVALLEYプロモーションボード様 Tebot導入事例
夜間・早朝でも自動対応を実現|介護職能団体
シフト制で働く会員が多く、夜間・早朝の問い合わせへの対応が職員の負担になっていた介護分野の職能団体では、24時間いつでも自己解決できる導線を整備。電話問い合わせが肌感で約2〜3割減少し、夜間・早朝の対応も自動化されました。安定稼働後はメンテナンスがほぼ不要で、文言の修正も管理画面からすぐ対応できる状態になっています。
ノーコード・スモールスタートできるクラウド型チャットボットTebot

Tebotは、初期設定サポート付きのクラウド型AIチャットボットです。専任のIT担当者がいなくても始められる設計になっており、効果を確認しながら段階的に拡張していくことが可能です。
セキュリティ面では、ISO/IEC 27001やSOC 2などの国際的なセキュリティ認証を取得したMicrosoft Azure OpenAI Serviceを採用。データは日本国内リージョンで管理されるため、社内ポリシーへの適合性も確認しやすい構成です。
Tebotは電話対応の削減・問い合わせ件数の自動化など、導入実績が多数あります。まずは無料トライアルでお試しください。


